【注意点あり】下落トレンド時にこそ稼げる「空売り」とは？【ショートポジションについて】

仮想通貨トレードは下落時にも稼げる

この記事では、空売りの流れや注意点について解説。

下落トレンド時にも利益を出すための手法なので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

空売り（ショート）とは

空売りとは、自分が保有しているわけではない仮想通貨を取引所などから借りて売却（新規売り）する取引のことです。

通常の現物取引では「購入→売却」の順で取引するのに対して、空売りでは「売却→購入」の順で取引することになります。

（借りて）売却した通貨を一定期間後に買い戻すことで、差額分が利益（または損益）となるわけです。

※空売りは口座に証拠金を預け入れる取引でのみ可能。
（仕組み上、現物取引では空売りはできません）

空売り自体は仮想通貨特有のものではなく、株式やFXでも同様です。

また、株式やFX・仮想通貨取引において買い注文を「ロング」、売り注文を「ショート」といいます。

ちなみに、売り注文を出して決済していない（買い戻していない）状態を「ショートポジションを持つ」と表現します。

高い時に空売りして安くなったら買い戻す

空売りで利益を出すには、高値の時に売却し安値の時に買い戻します。

通常の売買と順番が逆なので、下落トレンドでこそ利益が出せるんです。

注意点1：損失額に上限がない

注意点もあります。

空売りしたあと想定に反して通貨が値上がりした場合、含み損・損失額に上限がない点です（理論上）。

通常の取引の場合、例えば仮想通貨を5万円分買った後に値下がりしてしまっても、含み損は最悪でも5万円ですよね。

一方で、仮想通貨5万円分を空売りした場合はどうでしょう。

想定に反して値上がりした場合、どこまで上がるか分かりません。

極端な話、5万円分だった通貨が100万円の価値になってしまう可能性もあります。

100万円分の価値になった通貨を返さないといけないわけなので、空売りした時の5万円を引いても95万円分の損失になってしまうんです。

注意点2：強制清算（ロスカット）される可能性がある

もう一つの注意点は、強制清算（ロスカット）される可能性があることです。

ここでいう強制清算とは、含み損が一定の水準に達した場合に保有ポジションが強制的に決済されることです。

例えば口座に100万円の証拠金が入っている場合、5万円で空売りした通貨が100万円近くまで値上がりすると、強制的に買い注文が発注されます。

”含み損”だったものが、それこそ実際の”確定損失”となってしまいます。
※「どの値まで達すると強制清算されるか」という計算式は取引所によって異なります。

強制清算は”さらなる損失拡大を防ぐため”とされていますが、取引所側としては「払えるうちに払ってもらうよ」という意味合いが強いでしょう。

合わせて覚えたい！「マージンコール」
含み損が拡大し、ポジションを保有し続けるための最低証拠金を割れ込むと、追証（追加の証拠金）またはポジションの決済が必要になります。取引所側が投資家に対して追証を求めることをマージンコールといいます。
マージンコールを受けた投資家は、速やかに入金するかポジションを決済しなければいけません。
端的にいうと、強制清算が行われる一歩手前の段階で「お金足してまだ続ける？それとももう決済して諦める？」と迫られているようなものです。

安全に取引するために

空売り（ショート）に限らずですが、証拠金取引を行う場合は小額で余裕をもってトレードするのが無難です。

また、損切りポイントを明確に決めてから取引することもリスクを抑えるために必須。

逆にいうと、限りある資金を適切に運用すれば、下落トレンドでもしっかり利益を出せるということですね。

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