仮想通貨取引所と販売所の違い
仮想通貨を始めてみたいけど、取引所と販売所って何が違うの?どっちで買った方がいいんだろう。
主な違いは手数料と「誰と取引するか」だよ。それぞれメリットとデメリットを説明するね。
取引”所”とか販売”所”と呼ばれていますが、どちらもネット上で提供されているサービスです。
どこかしらの建物に出向く必要はなく、PCやスマホなどから利用できます。
また、日本では仮想通貨取引所と呼ばれる仮想通貨交換業者において取引所・販売所どちらのサービスも利用できる場合が多いようです。
下記の表は取引所と販売所の比較。
取引所 | 販売所 | |
取引相手 | 他ユーザー | 業者 |
手数料 | 安い | 高い |
取引所の特徴
仮想通貨の取引所では、ユーザー同士が売買を行います。
例えば自分が買い注文を出した場合、”条件が一致する他ユーザーの売り注文”とマッチングし取引が成立(約定)します。
取引所を利用するメリット
取引所を利用するメリットはざっくり下記の2点です。
- 手数料を抑えられる
- 成行注文・指値注文ができる
手数料を抑えられる
取引にかかる手数料が販売所より安いのも、取引所の特徴。
「取引額の0.01%」であったり、無料であったり、手数料は取引所によって異なります。
成行注文・指値注文ができる
成行注文・指値注文ができるのも取引所のメリット。
成行注文
値段を指定しないで注文をかけること。一番有利な売買相手と取引できる。
成行買い注文をすると→一番安い値段で売り注文をしている人とマッチング
成行売り注文をすると→一番高い値段で買い注文をしている人とマッチング
指値(リミット)注文
買い値(または売り値)を指定して注文を出すこと。
また、取引所によっては逆指値(ストップリミット)注文もできます。
逆指値注文は、ざっくりいうと「この値段になったら○○円で買ってね(売ってね)」と指定して予約できる注文のことです(めっちゃ便利!)。
取引所を利用するデメリット
取引所を利用するデメリットは、取引がすぐに成立(約定)するとは限らない点です。
例えば、ビットコインの相場が300万円付近の時に「30万円で買います!」と注文をかけても約定しません。
成行注文であれば値段を指定しないので約定しやすいですが、想定した値段より少しズレることがあります。
取引所がおすすめな人
取引所がおすすめな人は
- 短期トレードをしたい人
- 手数料を抑えて取引したい人
です。
普段から頻繁に取引を行いたい場合、取引所を利用したほうが手数料もそのぶん抑えられます。
販売所の特徴
販売所は、ユーザーと業者が売買を行う所です。
その時の相場に応じて売り値・買い値が設定されており、ユーザーはその値段で業者と売買を行います。
販売所を利用するメリット
販売所を利用するメリットは、操作が簡単であることと売買の注文がすぐに約定することです。
操作が簡単
販売所での操作はとても簡単。
例えば仮想通貨を買う場合、買いたい数量を指定して購入ボタンを押すだけです。
初心者でもサクッと売買できちゃいます。
売買の注文がすぐに約定する
販売所では、あらかじめ提示された値段で売買を行うので注文はすぐに確定されます。
仮想通貨をすぐに買いたい、またはすぐに手放したい人にとって大きなメリット。
販売所を利用するデメリット
販売所は初心者でも売買が簡単というメリットがある一方で、手数料が比較的高いというデメリットもあります。
「手数料は無料」とされていても、「スプレッド」という形で実質的な負担がある場合も多いので要注意。
スプレッドとは買い値と売り値の価格差のことで、基本的には買い値が高く、売り値が安く設定されています。
下記はレート表のサンプルです。
通貨 | 購入レート | 売却レート |
---|---|---|
BTC | ¥3,200,000 | ¥3,000,000 |
ETH | ¥235,804 | ¥219,712 |
LSK | ¥170.47 | ¥153.96 |
XRP | ¥52.58 | ¥47.99 |
BTC(ビットコイン)の欄を見てみると、スプレッド(価格差)が20万円あります。
例えば1BTCを買って速攻で(相場が変わらないうちに)売った場合、20万円の損失ですよね。
スプレッド(価格差)が広いほどユーザー側としてはハンデを負うこととなり、業者側はそのぶん利益を得られるわけです。
もし購入価格のほうが安く設定されてたら「買って売って~♪」を繰り返して無限錬金術できちゃうから、売却価格のほうが安いのは当然といえばまぁ当然よね。
そうだね。スプレッドは実質的な手数料といえる。
スプレッドはあれど、相場が値上がりした時に売ればもちろんユーザーも利益を得られますのでそこはご安心を。
販売所がおすすめな人
上記のメリット・デメリットを踏まえると、販売所で売買するのがおすすめなのは
- PCやスマホ操作が苦手な人・初心者
- 頻繁に取引するわけではない人
です。
中長期で仮想通貨を保有したいだけなのであれば、販売所でサクッと買うほうが手っ取り早い場合もあります。
目的に応じて使い分けよう
取引所も販売所も一長一短。
目的に応じて使い分けることが大事です。
個人的には
「頻繁にトレードしてガッツリ稼ぎたい!」なら取引所。
「とりあえず買っておいて値が上がるのをのんびり待つよ」という方は販売所。
てな感じで良いかと。
がっぽり稼いじゃいましょう。
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